豪傑な名君と謳われる凰国の国王・照高大王と、誇り高き女戦士である"女冠族"出身の冷妃の元に生まれ育った晃日（こうひ）は、自らも将来、女王になることを目標に生きていた。

我が子を平等に継承候補にするという照高大王の意向により王位継承権を得た晃日だが、凰国で女が玉座についた前例はない。
「女が政に参加することは許されない」と考え、兄弟を支持する守旧派の臣下も多い中、晃日は誰よりも優れた"王たる資質"を養うべく、修練に励む日々を送っていた。
そんなある日、凰国と晃日の運命を大きく変える事件が起こり……!?